4D Image Filing Tools
(2003/1/7更新)
マルチプラットフォーム対応の高機能データベースとして知られるACI社の4th Dimension用(以下4Dと略す)の開発者向け外部ルーチン集です。4D単体では不可能とされる、大量のマルチメディアデータを利用した画像データベースシステムの構築/運用を可能にします。例えば、オープンダイアログやドラッグ&ドロップによりファイルのパスを取得することができ、その情報を元に外部エリアに画像を表示することができます。これにより、データファイル内に画像データを持つことなく大量の画像をハンドリングするデータベースの運用が可能となるわけです。
4D Image Filing Toolsは、4Dのレイアウト中にQuickTimeでサポートされる静止画/動画/音声/MIDIの表示/再生など、主に画像表示系のImage Viewerコマンド。マルチメディアデータベースを構築する上で作業効率を高めるために欠かせないファイルの操作系のFactory Utilityコマンドから構成されています。それぞれのコマンドは、外部コマンド/外部関数/外部エリアとして提供されます。つまり、予め用意されている4Dの基本コマンドにマルチメディアデータベース開発用のコマンドが増え、開発者はそれらのコマンドを利用し必要に応じたシステムを自由に開発することができます。
目次内容
■4D Image Filing Toolsの主な機能
- ファイルのパス情報により各種データを管理することができるため、処理スピードの劣化を防ぐことができるだけでなく、大量の画像データをハンドリングすることができる
- PICT、JPEG/JFIF、GIF、BMP、Photoshop、TIFF、PNG、SGI、Targa、MacPaint、Movie、AIFF、MIDIを始め、QuickTimeがサポートする様々なデータフォーマット(QuickTime 4.xを利用すればMP3やFlashPixなどもサポート)を、同一の外部ルーチンエリアに表示/再生可能。さらに、QuickTimeがノンサポートのEPSもハンドリング
- エリアに対する枠線指定やZoom In/Out、Draggable、Centering、Proportional、Scaled、Preview、回転角度など多彩は表示が可能
- AppleScriptに対応し、外部のアプリケーションに対してAppleScriptの実行とレコーディングが可能(Macのみ)
- Communication Toolboxに対応した、複数の拡張シリアルポート名を取得可能
- 外部ファイルやフォルダ操作(作成/コピー/移動/削除/リネームなど)をサポート
- 標準ダイアログを利用したファイル指定ができる
- ファイルの読み込み/書き出し、ワード/ラインカウントなど、テキスト情報をサポート
- 4Dから他のアプリケーションを利用可能にするLaunch機能
- ピクチャ変数やPICTファイルの圧縮/伸張が可能
- ドラッグ&ドロップによるパス情報の取得が可能
- ファイルとのリンク情報としてフルパス/パーシャルパス/エイリアスパス(Macのみ)をサポート
- パス変換機能によりMacintoshとWindows間でファイルパスを共有することができる(プラットフォームが異なっても、リンクファイルを呼び出すことが可能)
- マルチプラットフォーム対応。MacintoshやWindowsが混在する環境でも利用することができる
■動作環境(ver.1.1)
- Macintosh:Mac OS 8.5.1以上(OS X未対応)
- Windows:Windows 98、Windows ME、Windows NT (4.0)、Windows 2000
- 共通:4th Dimension v.6.5.9〜v.6.7.x、QuickTime 4.x以上
■その他
4D Image Filing Toolsは、2002年12月31日をもちまして販売終了となりました。
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