FM Marker
(for FileMaker Go 11, FileMaker Go version 1.1.1)
(更新日:2012/8/20)
FM Markerは、FileMakerのオブジェクトフィールドに保存された画像を下地として利用し、自筆のサインやフリーハンドでマーキングする事ができるアプリケーションです。
作成したFileMaker© Goのデータベースからボタンをタップすることにより自動的に FM Marker が起動し、フリーハンドによるマーキングと FileMaker© Goのスクリプトを実行することができます。
「FM Marker」を利用することにより、FileMaker Goによる自筆の確認サインが必要なシステム、画像に対して該当箇所にマーキングするといった医療など様々な業務に利用することができます。
FM Markerは、FileMaker© Go 11ならびにFileMaker© Go(ver.1.1~1.2.x)専用のアプリケーションです。FileMaker© Go 12で使用するには、FM Marker 2をご利用ください。
VIDEO
スクリーンショットはFileMaker GoとFM Markerを利用したサンプルです。
実際には、FileMaker Proで作成したレイアウトやシステムから、FM Markerを利用することができます。
目次
FM Markerの特徴
オブジェクトフィールドの画像を下地として利用し、フリーハンドでマーキングすることができる
FileMakerからマーカーサイズやカラーを指定することができる
マーカーには透明度を指定することができる
画面全体、あるいは描画部分だけをFileMakerのオブジェクトフィールドに取り込むことができる
リモートで開いているFileMaker の共有ファイルを開くことができる
リモートの共有ファイルにアカウントとパスワードが指定できる
スクリプトにパラメータを渡すことができる
新機能(ver.1.2.0)
パレットを追加しました。直接ペンの色、太さ、透明度を選択することができます。
消しゴム機能を追加しました。
UNDO(元に戻す)機能を追加しました。
DONEボタンとERASEボタンはアイコンのみの表示となります。ここれに伴い、'donebutton'と'erasebutton'の名前を指定するパラメータを削除しました。
FM Marker ver.1.1.0で追加された機能と引数
リモートで開いているFileMaker の共有ファイルを開くことができます。
リモートの共有ファイルにアカウントとパスワードが指定できます。
スクリプトにパラメータを渡すことができます。
注意点
FM Marker は FileMaker© Go と連携して動作するアプリケーションです。
FM Marker は FileMaker© Go 11ならびにFileMaker© Go(ver.1.1~1.2.x)専用のアプリケーションです。
FileMaker© Go 12で利用する場合には、FM Marker 2をご利用ください(現在準備中)。
FM Markerは、単体で使用することはできません。
factory+fmmarker:// URL Scheme
FileMaker Go のデータベースファイルから factory+fmmarker:// URL Schemeを使用して FM Marker を起動することができます。
FM Marker上でマーキングした後、画面右下にある実行ボタンをタップすることによってFM Marker でマーキングしたデータはクリップボード保存されて FileMaker Go に渡されます。
Capturing Sign with factory+fmmarker://capture
起動した FM Marker でマーキングしたデータは 'capture' アクションを使用して取り込みます。
factory+fmmarker://capture URL 形式は以下の通りです(各括弧の項目は任意です):
factory+fmmarker://capture?
<parameter name>=<parameter value>
[&<parameter name>=<parameter value>
[&…]]
複数のパラメータ名に対して、それぞれ値を指定します。例えば、マーク時に利用するペンの色や太さを指定します。
'fmdb' parameter - データベースファイル名を指定
'fmscript' parameter - スクリプト名を指定
'penwidth' parameter - ペンの太さを指定
'pencolor' parameter - ペンの色を指定
色指定はRGBとアルファチャネル(A)を組み合わせて指定する。色のRGBは各色を0から1までの数字で指定し、アルファチャネルのAに対して0から1までの数値で透過度を指定する。
'1,0,0'(Red), '1,0.5,0'(Orange), '1,1,0,0.3'(Yellow+Alfa), '0.5'(Gray), '0.5,0.3'(Gray+Alfa)
'bounds' parameter - 描画の取込範囲を指定
指定できる範囲は'stroke' 'whole'のいずれかを指定する。 'whole'のサイズはiPadとiPhoneによって異なる。
iPad _ Portrait 1536W x 1832H, Landscape 2048W x 1320H
iPhone _ Portrait 640W x 744H, Landscape 960W x 448H
'background' parameter - 背景画像は'clipboard'を指定
'backgroudcolor' parameter - 背景色はペンの色と同様にRGBAの各色を指定
'donebutton' parameter - FileMaker Go を起動するボタンの名前を指定
'erasebutton' parameter - サインを消すためのボタンの名前を指定
例題
FM Marker では、背景画像を配置し20ポイントの赤いペンででマーキングした後に FileMaker Go に戻り、Marker.fp7 データベースの MarkPaste スクリプトを実行する。エリア全体が返り値になります。
factory+fmmarker://capture?
fmdb=Marker.fp7
&script=MarkPaste
&penwidth=20
&pencolor=1,0,0
&background=clipboard
&bouns=whole
&donebutton=DONE
&erasebutton=ERASE
動作環境
FileMaker Go
for iPhone and iPad:FileMaker© Go 11 (ver.1.1~1.2.x.)
iOS
App Storeと販売価格
FileMaker Go用サンプルテンプレートのダウンロード